エギング季節別・時間帯・潮回り 完全攻略【2025年版・根拠付き】

エギング入門

エギングは「水温・光量・潮流」の3要素で大きく変わる釣り。まずは季節=水温、時間帯=光量変化、潮回り=潮流として整理しよう。以下はメーカー公式や大手メディアの知見を核にまとめた実践ガイドです。

1. 季節と水温:いつ・どこを・どう攻める?

春(3〜6月):産卵接岸と“大型狙い”

  • 状況:冬に深場へ落ちていたアオリが、水温上昇で浅場(藻場・ゴロタ・緩いカケアガリ)に寄り産卵行動へ。目安は15〜16℃で摂餌再開、17℃超で活性UP、18℃超で産卵意識の個体増。 
  • タックル&エギ:風やウネリに負けにくい3.5号中心。ロッドは8.3〜8.6ft ML〜Mが基準。ダイワの解説でも秋は2.5〜3号、春は3.5号を“ソフトに”扱えるMLが汎用と明記。 
  • 動かし方:2回ショートジャーク→3〜6秒フォールを基本に、テンションフォールで抱かせる時間を長めに。
  • 色:澄み潮=ケイムラやナチュラル、濁り・ローライト=ピンク/オレンジ系+金テープが基軸(視認・アピールの両立)。

夏(6〜8月):新子の数釣りと手返し

  • 状況:20℃超で成長・回遊が活発化。新子が増え“広く・速く”がハマる。 
  • タックル&エギ:2.5〜3.0号でショートレンジをテンポ良く。軽量ロッド&2500番リールで疲労軽減。シマノSephiaシリーズなど“季節を問わず”設計のロッドもOK。 
  • 動かし方:1〜2回ショートジャーク→短めのフォール。サイトで追わせて食わせる。

秋(9〜11月):最も釣れる“安定期”

  • 状況:沿岸のベイト密度が年間最大級になり、イカの捕食行動が活発化。初心者が最短で結果を出しやすい季節。 
  • タックル&エギ:2.5〜3.0号が基軸。ダイワの秋向け解説でも2.5〜3号中心を推奨(83ML/86ML記載)。 
  • 動かし方:2〜3回ジャーク→3秒前後フォールを基準に、色・フォール時間・レンジを小刻みにローテ。

冬(12〜2月):深場と“絞り込み”

  • 状況:10℃前後まで下がると沿岸を離れやすい。ただし日中の暖所・水温差が出るワンド、ディープ隣接のカケアガリはチャンス。 
  • タックル&エギ:3.0〜3.5号のディープ系や鉛シンカーで沈下調整。フォール姿勢が安定するモデルを選ぶ。
  • 動かし方:スロー+ステイ重視。ボトム付近で5〜8秒の長めフォールやステイを増やす。

2. 時間帯と光量:マズメは“変化の時間”

  • 朝マズメ:夜間からのベイト接岸がピークに達し、光量上昇×潮の動き出しで捕食スイッチが入りやすい。
  • 夕マズメ:減光+ベイトの再接岸で同様に反応が出やすい。
  • 夜(常夜灯):プランクトン→ベイト→イカの食物連鎖が局所的に成立。秋〜初冬は特に狙い目。
    → 大手釣具チェーンの基礎記事でも、**満干の前後1〜2時間=動き出しの“チャンスタイム”**と整理されている。 

実戦TIP:

  • マズメ×満潮/干潮前後が重なる“二重時合”は最優先で釣行計画に組み込む。
  • 日中は光を制御(ケイムラ・フラッシュ系)、夜はシルエット/夜光を主役に。

3. 潮回りと潮流:なぜ“大潮〜中潮”が強い?

潮回りの基礎

  • **大潮→中潮→小潮→長潮→若潮→中潮→…**と変化し、大潮ほど潮位差・潮速が大きい。釣具チェーンの解説でも、大潮・中潮=潮が動きベイトが動く→活性UPのセオリーが示される。 

釣果に効く“潮の動き”

  • 大潮・中潮:潮目・払い出し・ヨレが明確で“流し込み”が効く。ただし速流は初心者に難。潮裏や反転流を狙う。 
  • 小潮・長潮:動きが緩いため、岬先端・堤防外向き・潮通しの良い面を選ぶ。
  • 潮止まり前後:止まる直前/動き出し直後の1〜2時間が狙い目。 

流し込みの実践:

45°斜め上流にキャスト→2ジャーク→テンションフォール3〜5秒で“潮に乗せて”運ぶ。ラインが“スーッ”と横に出たら抱きの合図(合わせは軽めに)。



4. 季節×潮×時間の“勝ちパターン”早見表

条件狙い所戦術とエギ
春(15〜18℃)藻場・緩いカケアガリ3.5号、2ショート→長めフォール、澄み=ケイムラ/濁り=ピンク/オレンジ
夏(20℃〜)シャローの新子群れ2.5〜3号、1〜2ショート→短フォール、手返し重視
秋(ベイト最盛)潮目・払い出し・常夜灯2.5〜3号、色/レンジ/フォール時間を小刻みにローテ
冬(10℃前後)ディープ隣接の斜面3.0〜3.5号ディープ系、スロー+ステイ
朝夕マズメ光量変化×動き出し“二重時合”を最優先で計画
大潮〜中潮潮目/ヨレ/反転流45°上流へ投げ“流し込み”で抱かせる
潮止まり前後止→動/動→止の1〜2時間移動と打ち直しを増やす


5. よくある“詰まり”の外し方(初心者の壁を回避)

日中に反応が薄い:フラッシュ/ケイムラで“見せ時間”を作る(Sephia等のフラッシュ系機構はデイで強い)。 

風でラインが膨らむ:ロッドを風下へ倒しテンションフォールに変更。PE0.6〜0.8号/リーダー2〜2.5号を基準に。

潮が速すぎる:3.5号+鉛シンカーでフォール姿勢を崩さず底を触る時間を延長。

見切られる:フォール時間を+2秒→レンジ5〜10m移動→色替えの順でリズムを変える。

主要ソース(参考にした根拠)




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